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あなたのサイトは大丈夫?SEOのマイナス要因と対処方法

2025.07.12 SEO 技術・開発

SEO(検索エンジン最適化)は、検索ユーザーのニーズに合った価値ある情報を提供し、検索エンジンに正しく評価されるようサイトを整えるプロセスです。これにより、自社サイトの検索順位が上がり、可視性が高まって訪問者数が増えます。特に中小企業にとって、Google検索などで上位表示されることは、広告費をかけずに高い見込み客を集める重要な戦略です。

今回のコラムではSEOにおけるマイナス要因とその対策を紹介するので、さらなる順位アップを目指してさっそく見ていきましょう。

この記事は約7分で読めます。

よくあるSEOのマイナス要因とその対策

  1. 技術的な問題

サイト構造や設定上のミスは、検索エンジンがページを理解・評価する妨げになります。たとえば、robots.txt meta noindex 誤設定で検索エンジンのクローラー(ロボット)がサイトを巡回できなければ、本来インデックスすべきページが検索結果に出てこなくなります。このほか、重複したコンテンツも、評価の分散を招きます。さらに、404エラーや壊れたリンクが多いと、Googleからの評価が下がる原因になります。対策としては、Googleサーチコンソールやクローラー(例:Ahrefsなど)を使ってサイトを診断し、robots.txt noindex を見直すほか、XMLサイトマップを送信してクローラーにチェックを促すのが有効です。
また、ページ表示速度の遅さスマホ未対応もマイナス要因です。表示が遅いサイトやモバイル最適化されていないサイトは、ユーザーがすぐに離脱しやすく、Googleの評価も低くなりがちです。実際、ページの読み込みが遅いと直帰率が上がり、検索順位にも悪影響が出ます。

対策としては、画像の圧縮・リサイズや不要なスクリプトの削除、キャッシュやCDN*の利用で速度を改善します。さらに、WebサイトはHTTPS(SSL/TLSによる暗号化)で運用することも重要です。GoogleHTTPSを小さなランキング要因としており、未導入だと評価が下がる恐れがあります。SSL証明書(無料のLet’s Encryptなど)を取得し、HTTP→HTTPSのリダイレクトを設定しましょう。

CDN*:コンテンツ・デリバリー・ネットワーク。Webサイトの表示速度を速くし、安定した配信を実現するための仕組み。Webサイトのデータ(画像、動画、CSSJavaScriptなど)を世界中の複数のサーバーに分散して配置し、ユーザーに最も近いサーバーからデータを届けることで、表示を高速化する技術のこと。

  1. コンテンツの質の問題

検索エンジンは「有益で独自性のある高品質なコンテンツ」を重視します。逆に、低品質コンテンツ(情報が薄い、オリジナリティがない、ユーザーの役に立たないもの)はSEO上のマイナス要素となります。具体例としては、プログラムで自動生成したコンテンツ、価値のないアフィリエイトページ、無断複製コンテンツ、目的のないドアウェイページなどが挙げられます。こうしたページが増えると、サイト全体の評価が低くなり、最終的に検索順位の低下につながります。
対策としては、まず自社サイト内のコンテンツを精査し、低品質と思われるページは改善または削除します。価値が乏しいページはnoindexタグを付けてインデックスさせないようにするか、必要性がなければページごと削除します。内容が薄くともビジネス上必要なページは、文章をリライトして情報量や独自性を高めることが重要です。似たトピックの複数ページがある場合は統合し、ユーザーの検索意図にしっかり答える形に再構成します。また、意図的に同じ情報を載せている場合はcanonicalタグ(正規化タグ)で代表ページを指定し、評価を集約しましょう。古くなった情報をそのままにせず定期的に更新することも、コンテンツ品質維持のポイントです。

  1. ユーザー体験(UX)・サイト構造の問題

検索エンジンはユーザーの満足度も重視するため、使いやすいサイト構造やデザインSEOに影響します。たとえば、見にくいナビゲーションや複雑すぎるサイト階層は、訪問者を混乱させ直帰率が高まります。また、サイト内の内部リンクが不十分だと、Googleはページ間の関連性や重要度を正しく把握できません。ナビゲーションメニューやパンくずリストを設定し、サイト構造を分かりやすく整理しましょう。パンくずリストは検索エンジンにも構造理解を助ける有効手段です。
画像・メディアも要注意です。alt属性がない画像や大きなサイズの画像は問題になります。alt属性は「画像の内容を説明するテキスト」で、アクセシビリティだけでなくSEO上も重要です。また、大容量の画像は読み込み速度を遅くし、離脱率上昇や検索評価の低下を招きます。画像は実際の表示サイズにリサイズ・圧縮し、alt属性には簡潔で具体的な説明を入れましょう。
最後に、モバイル対応は必須です。現在Googleはモバイル版の使いやすさをランキングに反映させており、スマホで閲覧しづらいサイトは順位が下がりやすくなります。レスポンシブデザインを採用し、ページ速度改善と合わせてモバイル対応を必ず行ってください。

  1. 被リンク・外部評価の問題

外部サイトからの被リンクは「他サイトからの推薦」として検索順位に影響します。しかし、良質な被リンクかどうかが重要です。例えば、権威のあるサイト(大学や大手メディアなど)からの自然なリンクは評価が高まりますが、相互リンク集めや掲示板への大量投稿、無関係なサイトから大量に張られたリンクは、ペナルティ対象になる危険があります。実際、質の低いサイトやスパムサイトからのリンクは、サイト評価を逆に下げる可能性があります。
対策としては、まず被リンクの質を定期的にチェックしましょう。GoogleサーチコンソールのリンクレポートやAhrefsMozなどのツールで、どのサイトからリンクを受けているか確認します。不自然なリンクが見つかった場合は、サーチコンソールの否認ツールでそれらの価値を無効化します。一方で、自然にリンクされやすいコンテンツ作りも大切です。業界に関連する有益な情報を発信し、SNSやプレスリリースで認知を広めるなどして、権威性や関連性の高いサイトからのリンク獲得を目指しましょう。

サイトチェックリスト

以下の項目を確認し、自社サイトのSEO上の問題点を洗い出しましょう。技術的な設定からコンテンツ、ユーザー体験まで幅広くチェックします。

クローラー巡回:robots.txtmeta noindexで重要なページを誤ってブロックしていないか。自動生成ツールなどを使用してXMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleでクロール状況を確認する。

インデックス状況:site:自社ドメイン検索でページ数を確認し、主要なページが検索結果に出ているか。

404エラー・リンク切れ:サイト内外のリンクを定期的にツールでスキャンし、壊れたリンクは301リダイレクトやリンク修正で対処する。

表示速度:PageSpeed InsightsGTmetrixで診断し、画像圧縮やキャッシュ利用などで高速化できているか。

モバイル対応:スマホでページが崩れず見やすいか確認する。また、タブレットでも表示が崩れていないかチェックする。

ユーザビリティ:ナビゲーションやパンくずリストを使い、訪問者が目的の情報にスムーズにたどり着ける構造か。内部リンクでサイト内回遊を促しているか。

コンテンツ品質:各ページが独自性と有用性を備えているか検証する。文字数や内容があまりに薄いページはリライトするか統合し、関連性の低いページはnoindexまたは削除する。重複ページがあればcanonicalで正規化する。

メタ要素の最適化:タイトルや見出しに主要キーワードを含め、内容を端的に表現しているか。重複タイトルや不要なキーワード詰め込みを避け、読者にわかりやすい文言を設定する。

画像・メディア:画像に適切なalt属性を付与し、ファイル名やサイズを最適化しているか。装飾用画像は空altにし、必要な画像はキャプションなどで説明を補う。

HTTPS対応:サイト全体でSSLが有効化され、HTTPページから自動でHTTPSにリダイレクトされるよう設定しているか。ブラウザの警告が出ないか確認する。

被リンク状況:検索コンソールや外部ツールで被リンクを把握し、質の低いリンクや不自然なリンクは否認しているか。一方で、自社サイトの記事や情報が他サイトから自然に引用・リンクされているかも注視し、必要に応じてコンテンツを充実させる。

上記チェック項目を定期的に確認・改善することで、SEOのネガティブ要因を減らし、サイト全体の評価を高められます。専門用語は避けつつ、焦らずひとつずつ対策を行いましょう。

まとめ

SEO対策は非常に重要ですが、順位を上げる対策をするだけではなく、下がってしまう原因を取り除くことも大切になってきます。チェックポイントが多く、すべてに対応するのは大変に感じるかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧に見ていくことが検索結果順位の向上につながります。根気よく改善や定期チェックを続けていきましょう。

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