
SEOトピックス
AIとは何なのか?種類からディープラーニングまで解説!
AI(Artificial Intelligence)とは人工知能と訳される、人間のような知能をコンピューターに持たせる技術の総称です。現在、明確な定義はなく、研究者や企業によって表現が異なりますが、総務省は「人間の思考プロセスと同じような形で動作するプログラム、あるいは人間が知的と感じる情報処理・技術」と定義しています。身近な例としては、声だけで操作できるスマートスピーカーや、Webサイト上のチャットボットなどがあります。これらは背後でAIアシスタントが動作し、音声や文字による問いかけに答えたり、情報を提示したりしています。
今回のコラムでは、AIの種類とそれぞれの特徴について解説しています。最後まで目を通して概要を把握し、今後避けて通ることのできないAIについて、さらに理解を深めましょう。
機械学習とディープラーニングの違い
機械学習はAI技術の一分野で、データを解析してパターンやルールを学習し、予測や判断を行います。この際、AIが出力する特徴量(データのポイント)は人間が定義・設定します。
一方、ディープラーニングは機械学習の手法のひとつで、多層(深層)ニューラルネットワークを使うことで、画像や音声など複雑なデータから特徴量を自動で抽出・学習します。例えば、ディープラーニングは画像認識や自動運転、音声翻訳、不正検知といった高度な処理で力を発揮します。これらの違いを押さえておくと、AIを導入する際に何ができるか整理しやすくなります。
AIの種類
AIは技術的な難易度とデータ処理の方法によって大きく3種類に分けられます。
ルールベースAI(古典的AI)は、あらかじめ人が決めたルールに従って動作するシステムです。例えば掃除ロボットやよくあるFAQチャットボットなどは、設定されたルールどおりに動きます。
機械学習(Machine Learning)は、過去のデータから自動でパターンを学習し、未来の予測・判断を行う手法です。この場合、学習時に人が注目する特徴(特徴量)を設定してモデルを構築します。例えば検索結果の推薦や売上予測などが機械学習にあたります。
ディープラーニングは機械学習の一種で、深層ニューラルネットワークによってデータから特徴まで自動学習する手法です。多層構造によって高度な抽象化が可能となり、画像認識や自動運転、自然言語翻訳など人間に近い判断が必要な場面で活用されます。
AI活用例・ユースケース
教育現場
AIは個別最適学習や教員の負担軽減に役立っています。例えば学習アプリやオンライン教材にAIを組み込むことで、生徒の理解度に応じた課題を自動で出題できます。さらにAIを使った採点システムでは、従来30時間かかっていた記述式テストの採点作業を約50%削減した事例も報告されています。
これにより教師は採点時間を減らし、指導や準備など生徒に対する教育活動に時間を割けるようになります。- 業務効率化
中小企業では人手が限られるため、定型業務の自動化が重宝されています。AIツールを使えば、データ入力や帳票作成、定型メールの作成といった作業を自動化でき、人手で行っていた時間のかかる業務から解放されます。
例えば、AIを使って大量データからグラフや表を自動生成すれば、報告書作成にかかる時間を大幅に短縮できます。会議の議事録作成も音声データをテキスト化して要点をまとめるツールで効率化できます。このようにAI活用で日常業務が効率化すれば、人手不足による負荷が軽減され、社員はより戦略的な業務に集中できます。 - 顧客対応
AIチャットボットや自動応答システムにより、少ないスタッフでも24時間365日の顧客サポートが可能になります。例えば、WebサイトにAIチャットボットを導入すれば、夜間や休日でも問い合わせに自動で回答し、顧客体験を向上できます。また蓄積された過去の対応履歴をAIが分析し、顧客に最適な提案を行うことで満足度を高める企業も増えています。加えてAIによる在庫管理や需要予測を活用すれば、適切なサービスや納品タイミングの提案にもつながり、信頼獲得に役立ちます。
中小企業向けおすすめAIツール
- ChatGPT(OpenAI):自然言語での対話が可能なAIです。業務報告書やメール文の下書き作成、アイデア出しなどに使われます。多くの中小企業が導入を始めており、無料版でも基本機能が利用できます。
- HubSpot AI:営業・マーケティング向けのCRM*ツールです。無料版で基本的な顧客管理機能が使え、AIによるリードスコアリングで見込み客の優先順位付けが可能です。中小企業に導入しやすいCRMとして人気があります。
CRM*:顧客情報を一元管理し、営業・マーケティング・サポートを効率化するための仕組みです。中小企業や個人教室でも導入しやすく、顧客満足度や売上アップにつながる強力なツールと言えます。 - Notion AI:メモやドキュメント管理ツールNotionのAI機能です。議事録の要約やドキュメント作成支援、タスク管理など情報整理を効率化します。社内の情報共有基盤としても優秀で、無料プランがあります。
- Zapier:クラウドサービス同士をつなぎ、定型作業を自動化するツールです。例えば、問い合わせフォームへの入力を自動でCRMに登録したり、営業データを会計ソフトに自動反映したりできます。ノーコードで設定できるため、ITの専門知識がなくても活用可能です。
- Canva AI:デザイン作成プラットフォームCanvaに搭載されたAIです。豊富なテンプレートに加え、文章を入力するだけで広告バナーや資料用のビジュアルを自動生成できます。デザイナー不要で魅力的な画像素材が手軽に作れるため、SNS投稿やチラシ作成などで採用例が増えています。
これらのツールは多くが無料プランを提供しており、まずは無料版で試用して効果を確認するのがおすすめです。
今後の展望と導入時の注意点
AI技術は今後も進化を続け、文字情報だけでなく画像・音声も同時に処理できる“マルチモーダルAI”の実用化が注目されています。さらに、AI自身が他のAI技術を支援する仕組みの研究も進んでおり(いわゆるAutoMLなど)、AI活用の裾野はますます広がるでしょう。
一方、導入にあたっては目的の明確化と計画的な準備が欠かせません。AI活用の第一歩として社内でAI利用ポリシーを策定し、まずは小規模な業務で試験的に運用して効果を検証することが推奨されています。また、費用対効果(ROI)を明確にするため、導入コストだけでなく節約できる人件費や時間を計算して判断しましょう。
さらに、ツール選びの際には使いやすさや習得コスト、セキュリティ面を重視すべきです。操作が直感的で全社員が使いこなせるか、社内データを安全に扱えるか、サポート体制が充実しているかなどを必ず確認してください。加えて、AIが生成するコンテンツに対する著作権や情報漏洩リスクにも留意が必要です。AIはあくまで補助ツールであり、誤った判断をしないよう人が最終チェックする仕組みも整えましょう。
まとめ
本記事で紹介した内容は、専門知識がない方にもわかりやすく解説していますが、実際の導入にあたっては自社の課題と照らし合わせて検討することが重要です。弊社ではAI活用支援サービスも提供しておりますので、ご関心のある方はお気軽にご相談ください。「実現したいこと」のイメージをお聞かせいただき、ご希望に添ったご提案ができればと思っております。
AIは今やビジネス競争力を高める強力なツールです。目的を明確にし、適切な準備とサポートのもとで導入を進め、貴社のさらなる成長につなげていきましょう。
関連記事
- 2025.07.29
- AIで業務効率化!実際の使用例を紹介
- 2025.07.12
- あなたのサイトは大丈夫?SEOのマイナス要因と対処方法
- 2025.07.01
- 中小企業にホームページは必須!その理由と検討ポイントを解説
- 2025.05.22
- SNS活用できてる?成果につながるSNS戦略
- 2025.05.16
- ホームページ制作を依頼したい!Web制作会社の選び方とは?
- 2025.05.13
- 目指せアクセス増加!ブログSEOの基本と成功の秘訣
- 2025.04.25
- 下層ページのSEO対策とは?期待できる効果と対策方法
- 2025.03.13
- 少しのコツで見違える!ホームページ改善のポイント
- 2025.03.01
- パンくずリストとは?意味と役割を解説
- 2025.02.25
- CVボタン設置してある?CV数を増やすデザインのポイント